【ウイスキーレビュー】粗野な町出身の繊細な海のモルト!オールドプルトニー 12年

ウイスキー

かつて漁師や労働者達が

キツイ仕事を紛らわすために煽っていた海のモルト

飲んでみたくないですか?

こんにちは!ふっくしゅーたーです!

今回ご紹介するボトルはこちら

シングルモルトスコッチウイスキー

「オールドプルトニー 12年」です。

基本スペックはこちら

アルコール度数40%
熟成年数12年
熟成樽バーボン樽(セカンドフィルアメリカンオーク)
実売価格4000円台中盤〜後半

1826年に設立された

スコットランド本島最北端の港町ウィックにある

プルトニー蒸留所で造られています。

ポットスチルの形をしたボトルが印象的ですね。

プルトニー蒸留所で製造されるウイスキーは

潮風の影響を受ける海辺で熟成されているため、

独特の塩気が付着することから

「海のモルト」と呼ばれています。

このウイスキーをおすすめしたい人
  • ユニークなエピソード、逸話の多いウイスキーが好きな人
  • ソルティながらもスイート、オイリーながらもスムースという
    一見、相反するように思える特徴が
    見事にマッチするウイスキーに興味がある人

ニシン漁とプルトニー蒸留所で栄えた港町ウィック

ウィックは長年、

ニシン漁とプルトニー蒸留所のウイスキー製造に

町の産業を支えられてきました。

街全体が消費するウイスキー量は

最盛期では1日2000リットル以上に及んだといいます。

しかし、その反動は大きく、

街全体が荒れ、アルコール中毒者も多数いたようです。

ついには、街の風紀改善の目的で1922年に禁酒法が施行されました。

あるじ
あるじ

プルトニー蒸留所も

ウイスキー製造を中止させられたんですよね。

この法律は実に25年もの間続き、ウィックの街は廃墟と化します。

禁酒法解禁後も繰り返されるオーナー変更により、

市場に安定した供給が出来ていませんでしたが、

1995年にインバーハウス社に売却された後、

1997年に「オールドプルトニー12年」を発表。

高い評価を受け、再びウイスキー業界で注目が集まりました。

建物の都合でぶった切られた蒸留器が味わいの秘密!?

通常、蒸留に使うポットスチルは

上部が白鳥の首のように緩やかに湾曲している

スワンネック型が一般的です。

あるじ
あるじ

スワンネックにする理由は

高い精度での不純物の除去と

酒質のコントロールが目的と言われています。

しかし、プルトニー蒸留所の初留釜(1回目の蒸留に使うポットスチル)

上部が平ら(フラットトップ)で

まるで「ひょうたん」のようなユニークな形をしています。

これは、設立当初、

建物の天井が低すぎて搬入した蒸留器が室内に入り切らず、

やむなく、スワンネック部分を切断したことに起因しています。

このユニークなエピソードを持つ蒸留器と

その後の工程である伝統的なワームタブによる冷却が

オールドプルトニー特有の

オイリーながらもスムースな酒質を生み出していると言われています。

オイリー&スムースなオールドプルトニー 12年

ストレート

香りハチミツ、シトラス系の香水、

草や土を思わせるハーバル香。

時間経過で塩気かすかにピートの香りも。

アルコールの刺激臭はほぼありません。

一部のサイトやブログによっては

「ノンピート」と言われているオールドプリトニー12年ですが、

微量はピートを炊いているのではないでしょうか。

味わいハチミツシトラスが中心でアクセントに塩味、

時間経過でハーバルが顔を出します。

余韻には短めのスパイスがうっすら

舌触りはオイリーなんですが、

飲み心地はあっさりしているという

一見、相反しそうな特徴がマッチする

不思議なウイスキーですね。

ロック

香りシトラス系の香水とハーバル香が強くなりましたね。

ハーバル香は土っぽさが強調され、

根菜のようなニュアンスも。

味わいハチミツの甘味が低減してハーバルの主張が強くなりました。

ビターになり、スパイス感もアップしましたね。

まとめ

今回は「オールドプルトニー 12年」についてレビューしました。

ポイント
  • 紆余曲折を経て復活した蒸留所が再起をかけて市場に送り出したウイスキー
  • 「ひょうたん」のようなポットスチルと伝統的なワームタブ方式での冷却が
    オイリーでスムースな独特の酒質を生み出す
  • ソルティ&スイート、オイリー&スムースな複雑かつ重層的なウイスキー

当時のものとは異なるかもしれませんが、

荒っぽい労働者達が飲んでいたとは思えないほど、

複雑で繊細なウイスキーでした笑

ただ、繊細ながらも味わいにきちんと強弱があるので

まずはストレートでその魅力を楽しんで頂きたいです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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