
樽の香味成分を余すことなく飲み手に伝えるカスクストレングス。
希少なシェリー樽を使用。
潮風の影響を受けた個性的な燻製香と
ダークチョコレートのマッチングに心を鷲掴みにされてみませんか?
こんにちは!ふっくしゅーたーです!
今回のレビューはこちら

アードベッグ ウーガダールです。
バーボン樽とシェリー樽の原酒をブレンドした
シングルモルトウイスキー(単一の蒸留所だけで作られるモルトウイスキー)ですね。
モルトウイスキーについて触れた記事はこちら↓
基本スペックはこちら↓
| アルコール度数 | 54.2% |
| 熟成年数 | ノンエイジ |
| 実売価格 | 10000円前後 |
各蒸留所の個性が出るシングルモルト。
その中でも特に個性的なフレーバーを放つ
アイラ地方アードベッグ蒸留所のレギュラーラインナップの1つです。
- アイラモルト特有の燻製香と穏やかな甘味のマッチングを楽しみたい人
- 自分専用にカスタマイズする作業が好きな人
強烈な燻製香の正体
シングルモルトウイスキーの製造では
原料である大麦麦芽が発芽した後、
保存性を高めるために
熱源を当てて発芽の進行を止める作業があります。
スコッチウイスキーではこの熱源の燃料にピートと呼ばれる
植物などが枯れてできた泥の炭を使います。
スコッチウイスキーの特徴的な燻製香は
この作業により、
ピートの香味成分が
大麦麦芽に付着することによって生まれるのです。

燃料にピートを使わない
ノンピートと呼ばれる原酒と
作り分けることもあるよ
特にアードベッグ蒸留所を始めとした
アイラ島のウイスキーは
強烈な燻製香で知られています。
アイラ島は周りが海に囲まれており、
潮風の影響を大いに受ける熟成環境です。
この熟成環境と
海藻をたっぷり含んだピートを
大量に炊き込むことによって
塩気と薬品香を伴う
強烈で個性的な燻製香が誕生します。
濃厚な味わいのカスクストレングス
文字通り、
樽(カスク)の
強さ(ストレングス)のまま
ボトリングしたウイスキーのことを言います。
今回紹介する
アードベッグ ウーガダールも
カスクストレングスのウイスキーです。
スコッチウイスキーは
アルコール度数が40%以上でなければならない
ということが法律で決められています。
樽の原酒をボトリングをする際は
水を加えてアルコール度数を
この40%付近まで調整して
販売されるのが一般的です。

蒸留所としては加水したほうが
生産量も増やせるしね
カスクストレングスは
この加水調整をせず、
樽から出てくる香味成分を
すべて飲み手に伝えます。
例えるなら
「カルピスの原液」とか
「濃縮還元ジュース」ですかね。
なので、ボトルの値段も少々高いです笑
そのまま飲んでも
濃厚な味わいを楽しめますし、
飲み手自身が数滴ずつ水を加えて
カスタマイズしていく楽しみ方もあります。

香味成分で言えば、
アードベッグは
ノンチルフィルタードでもあったよね?

冷却ろ過で
不純物を取らずに
香味成分を残す方法だね
意外と希少なシェリー樽
シェリー酒はスペインのヘレス地方で作られている
白ブドウが原料の酒精強化ワインです。

酒精強化ワイン?

ワインの醸造中にアルコールを添加して
アルコール度数と保存性を高めたワインだね。
現在、シェリー酒は樽ごと輸出することが
法律で禁じられています。
そのため、ウイスキーの蒸留所は
シェリー酒の醸造所に依頼をして
「擬似的なシェリー酒」を作り、
その空き樽をウイスキーの
熟成に使ってることがほとんどです。
用意するのに手間も時間もかかるので
バーボン樽より
どうしても数量が少なくなります。
なのでシェリー樽を使ってるウイスキーは
平均的に値段が高いです笑

そこまでして
追求したい味があるってことだね
シェリー樽はドライフルーツ、チョコレート、
ナッツ、ゴムなどの風味を
ウイスキーに与えると言われています。
今回のアードベッグ ウーガダールのように
バーボン樽など他の樽と
ブレンドして使うボトルもあれば、
シェリー樽原酒のみで構成されるボトルなど
多様な使い方がされています。
前置きが長くなりました💦
それではレビューしていきましょう。
個性的な燻製香と穏やかな甘味が調和する魅惑のウイスキー
香りは薬品香を伴ったピートスモークに
レーズン、チョコレートの香り。
ピートの主張は強いですが、
穏やかなレーズン、チョコレートの香りと
マッチしています。
味わいは薬品香に塩気が加わったピートスモーク、
甘味に若干のビターさを伴ったチョコレート、
アクセントに遠くの方にシェリー樽由来の
ゴムのようなタンニンの渋味を感じます。
フィニッシュにスパイスが味を締め、
余韻にはピートスモークが続きます。
香り同様、ピートの主張は強いのに
不思議と
熟成感のある酒質や
穏やかなその他のフレーバーと
調和するんですよね〜。
…う〜ん、考えてもわからん!
「どうぞ、これからゆっくりとご堪能下さい」
と言われているようです笑

こりゃ、相当気に入ってるね
54.2%という高いアルコール度数にもかかわらず、
刺激臭やアタックはほぼ感じません。
年数表記のないノンエイジですが、
10年以上熟成している原酒も
相当量使われていることでしょう。
熟成年数に触れた記事はこちら↓
次はカスクストレングスでのお楽しみ、
カスタマイズです。
今回は水を数滴加水してみました。
香りは広がりましたね。
レーズン、チョコレートが
ストレートよりも前に来て華やかに。
味わいも同じ印象ですね。
チョコレートが前に来て、
ピートとのバランスがさらに良くなりました。
個人的にはこちらの方が好きですね。
…わかってますよ?
たかが、数滴の水で変わるわけないだろって
今、思いましたよね?
僕もそう思ってましたよ。
それが覆されたから
今こうやってウイスキーのブログなんか書いてんすよ!笑
だまされたと思って
ウイスキーに数滴水を加えてみて下さい。
香りと共に楽しみも広がります!
まとめ
今回はアードベッグ ウーガダールついてレビューしました。
- 加水調整なし、希少なシェリー樽使用が価格に転嫁されている
- 個性的なピートの燻製香と
穏やかなチョコレートの甘味が堪能できる魅惑のウイスキー - そのまま飲んでも濃厚な味わいを楽しむことができる
- 飲み手自身が加水調整をすることにより、
自分の「完成形」を探していく楽しさもある
アイラの強烈なピートフレーバーが苦手という人以外は
試して後悔のない1本だと思います。
実はこのウイスキー、
私の一番のお気に入りなんです。
いつにも増して講釈を垂れていたと思います。
すいません。でも許して。
好きなものって語りたいじゃん?😁
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。




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