
伝説のウイスキーマネージャーに見出されたウイスキー
飲んでみたくないですか?
こんばんは!ふっくしゅーたーです!
今回ご紹介するボトルはこちら

「グレンアラヒー 12年」
スコットランドのスペイサイド地方にある
グレンアラヒー蒸溜所が製造する
シングルモルトスコッチウイスキーです。
基本スペックはこちら
| アルコール度数 | 46% |
| 熟成年数 | 12年 |
| 熟成樽 | ペドロヒメネスシェリー樽 オロロソシェリー樽 ヴァージンオーク樽 赤ワイン樽 |
| 実売価格 | 7000円台後半〜8000円台中盤 |
冷却ろ過で不純物を取らずに樽の香味成分を残す
ノンチルフィルタードの商品ですね。
ウイスキーの国際的品評会
「ワールドウイスキーアワード(WWA)2025」の
シングルモルト部門において最高賞を受賞した
蒸溜所のアイコンともいえるウイスキーです。
- 他のスペイサイドモルトとは一線を画す
濃厚でリッチな味わいをストレートで楽しみたい方
伝説のウイスキープロデューサーによって見出されたグレンアラヒー
バランタインからウイスキー業界でのキャリアをスタートさせた
ビリー・ウォーカーは
1990年、ディーンストン蒸溜所の買収を皮切りに
マスターブレンダー兼プロデューサーとして
ベンリアックやグレンドロナックなど
廃業同然だった蒸留所を
次々と再生、復活させることに成功します。

ウイスキー業界のノムさんだね。(古くてすいません)
そんな彼が2017年に買収したのが、
元々はブレンデッドウイスキー用の原酒を供給するために建てられた
グレンアラヒー蒸留所です。
買収後は品質を追求するために生産量を従来の25%まで縮小。
ニューメイク(蒸留直後の熟成されていない無色透明な原酒)の風味を
より力強く、フルボディにするために
発酵時間を60時間から150時間前後まで延ばすなど、
自身のこだわりとブランディングにより、
良質なモルトウイスキーを造りながらも
世間的にはほぼ無名だったグレンアラヒー蒸留所を
一気にスターダムに押し上げました。
高いエネルギー効率と高品質を可能にする重力供給システム
グレンアラヒーのウイスキー製造では
蒸留所内の高低差を利用した
重力供給システムが採用されています。
ウイスキーにおける重力供給システムとは
ポンプなどの機械を極力使わずに
液体を上層から下層に移動させる設計のこと。
精麦→糖化→発酵→蒸留という製造工程が
標高の高い場所から低い場所へ流れるように配置されているため
無駄な電力や動力を省くことができ、
高いエネルギー効率とコスト削減が可能となります。
また、ポンプで汲み上げる際にかかる液体へのストレス
(不要な摩擦や酸素混入)も減らせるため、
原酒の品質担保にも繋がっています。
グレンアラヒー蒸留所では1967年の創業当時から
このシステムを採用しており、
「エネルギー効率のパイオニア」とも呼ばれています。
スペイサイドモルトのイメージとは一線を画す濃厚でリッチな味わい
ストレート
香りは黒糖とレーズンバターがメイン。
焼いたパンのようなニュアンスも感じますね。
アルコールの刺激臭がないのは勿論、
シェリー樽原酒によく見られる
ネガティブなゴム臭もしません。
いつまでも嗅いでいたい濃厚で芳醇な甘い香りが広がります。

ブラインドテイスティングをしたら
ラム酒と勘違いする人もいるかもしれませんね。
味わいはハチミツとダークチョコレート。
やや粉っぽさがあるので
ハイカカオチョコレートのような印象を受けますね。
中盤にはイチジクや青草が顔を出し、
フィニッシュには短めのスパイスが来ます。
スペイサイドモルトといえば、
「華やかでフルーティーな香りとライトな飲み口」
というイメージが強いですが、
グレンアラヒー 12年はその枠には収まりませんね。
オイリーかつ酒質の重さもあるので
ゆっくりと時間を掛けて楽しめるでしょう。
ロック
香りは冷やすことでやや落ち着きますが
ストレート同様、黒糖とレーズンバターがメイン。
味わいはハチミツとダークチョコレートが低減して
やや苦味が出てきましたね。
中盤のイチジクと青草の主張も強くなりました。
フィニッシュのスパイスは
よりコショウ感が増したように思えます。
冷やすことで飲み口もスッキリするので
ロックのほうが全体のバランスが良くなったと
評価する人もいるのではないでしょうか。
まとめ
今回は「グレンアラヒー 12年」をレビューしました。
- ビリー・ウォーカーの手によって見出されたグレンアラヒー蒸留所
- 機能美を追求した重力供給システムによる製造
- スペイサイドモルトの枠に収まらない濃厚な香りと味わい
まずはストレートから試してほしいボトルですね。
「お前、ホントにスペイサイドモルトか?」と疑ってしまうくらい
芳醇で濃厚な香りと味わいを
是非、一度体験してほしいです。
今回、レビューしたのは旧ボトルの方でしたが、
市場にはまだ残っているので
現行ボトルと飲み比べるのも楽しそうですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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