あるじが気になった最近のウイスキーニュース vol.6

ウイスキー

ブラウンフォーマンが自社傘下蒸留所における生産休止を発表、ウイスキー市場に押し寄せる生産調整の波

概要:

業界大手のブラウンフォーマン社は、アイルランドのミース州にある
自社傘下のスレーン蒸溜所におけるアイリッシュウイスキーの蒸溜、生産を
「今後数年間にわたり」一時的に休止すると公式に発表した 。


同社の広報担当者は、この決定に至った背景について
「市場の現状に合わせた生産調整である」とし、
「熟成庫には十分なウイスキーの在庫が確保されている」
「世界中の顧客に対してスレーン蒸留所のウイスキーの供給が途絶えることは一切ない」
と説明している 。

注目すべきは、この動きがブラウンフォーマン単独のものではなく、
直近のウイスキー業界全体に広がるトレンドと一致していることにある。


過去数ヶ月の間に、サントリーが需要と供給のバランスを取るために
スコットランドのボウモア蒸溜所とラフロイグ蒸溜所の間で生産拠点の統合・調整を実施し、
米国においても主力バーボンであるジムビームを製造する2つの巨大施設のうち
1つを今年末まで休止状態に置いている 。

また、業界最大手のディアジオも
ローズアイル・モルティングス(製麦施設)の稼働を少なくとも今年6月まで停止させるなど、
ウイスキー業界全体に生産調整の波が押し寄せている。

出典:Global Drinks Intel, Just Drinks, The Spirits Business(海外サイト)

やっぱり世界中でウイスキー原酒が余ってるんですね。
パンデミック中の「巣ごもり需要」辺りから物凄い勢いで増産してたもんな。
その後の「リベンジ消費」からのインフレで消費者のマインドが節約志向になった感じかな。

生産調整で休止をするわけだから、
今すぐ小売店から定番ボトルが消えたりするわけではなさそうですね。
値段も落ち着くかな〜。
日本はインフレトレンドだからどうなることやら。

売り手側としたら調整中にも熟成は進むわけだから
調整明けにはプレミアムラインの商品を増やして高く売りたいよな〜。
ただ、熟成もピークを過ぎるとネガティブな要素が出てきますからね。
当てが外れて調整明けでも原酒が捌けないとなると⋯
今度はエントリーラインの商品に、その原酒を使わざるを得なくなって消費者側に恩恵が来る。

ウイスキーが売れなかった時代のオールドボトルが美味しい理由の一つですね。

調整後に、メーカー側がどんなマーケティングやプロモーションを打ってくるのか、
目論見通り消費者の平均支出額は上げられてしまうのか⋯
それとも逆の現象が起こるのか⋯
そんな視点で見てると

数年後のウイスキー業界の動向がちょっと楽しみになってきます。

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