バカルディ社がアイリッシュウイスキー「ティーリング」を完全買収
概要:
大手スピリッツ企業であるバカルディ社が、
アイルランドのダブリンを拠点とするクラフトウイスキーブランド
「ティーリング」の残りの株式を取得し、
完全子会社化したことを発表した。
バカルディ社は2017年にティーリングの少数株式を取得して以来、
段階的に出資比率を引き上げ、2023年には過半数の株式を取得していた。
ティーリングはかつて「ダブリン四大蒸溜所」と言われた
マローボーンレーン蒸溜所の系譜を汲むブランドで、
現在の会社はクーリー蒸溜所の創業者ジョン・ティーリングの息子である
ジャックおよびスティーブン・ティーリング両氏によって2012年に設立された。
2015年にはダブリンで125年ぶりとなる新蒸溜所を稼働させている。
今回の完全買収後も、創業者両氏は戦略的アドバイザーとしてブランドに残り、
引き続き将来の成長を牽引する。
ティーリングはバカルディ社との提携開始以降、事業規模を2倍以上に拡大し、
現在では世界80以上の市場に輸出されるまでに成長した。
さらに、バカルディ社の流通網を活用し、
イギリス、オランダ、ドイツ、オーストリア、スウェーデン、ベルギーなど
ヨーロッパ全土への供給体制を強化している。
出典:The Spirits Business(海外サイト)
ティーリングはウイスキー好きの中では名が知られているアイリッシュウイスキーですね。
エントリー商品でフラッグシップでもある「ティーリング スモールバッチ」は
バーボン樽で熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、
ラム樽で最大12ヶ月の追加熟成をさせています。
ノンチルフィルタード(冷却ろ過なし)でボトリングされているため、
麦芽や樽由来の旨味成分がそのままボトルに残っており、
濃厚なバニラ(バーボン樽由来)、レーズン(ラム樽由来)の香りが楽しめます。
「アイリッシュウイスキー=軽くてスムース」というイメージを覆す商品かもしれません。
確かにバカルディが株式を取得し始めた2010年代の後半辺りから
よく名前を耳にするようになりましたね。
今回の完全子会社化によって手に取りやすい環境が増えて
一般層にも拡がってくれるとうれしい限り。
大手による完全買収はどうしても
「大量生産による品質低下」や「個性がなくなるのでは?」
という懸念を抱いてしまいますが、
創業者が引き続き指揮を執る体制を維持するということなので、
極端に味わいが変化する心配はなさそうですね。
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