【ウイスキーニュースvol.30】コンパスボックス、原酒比率を完全公開した10年熟成のブレンデッドモルトを発売

ウイスキー

概要:
スコッチウイスキーのボトラーズブランド「コンパスボックス」は、
同社が過去10年に渡って推進してきた
「ウイスキーの透明性(Transparency)キャンペーン」を記念し、
構成原酒が「10年熟成」で統一されたブレンデッドモルトウイスキー、
「This is a 10-Year-Old Whisky」を発表した。


本商品は、
使用されている原酒の蒸溜所名と構成比率が
1%以下の小数点単位まで完全に公開されている。

(クライヌリッシュ 66.5%、
ピーテッド・アードナムルッカン 20.2%
ノンピート・アードナムルッカン 13.3%)

アルコール度数は50.5%、世界限定3,610本でリリースされる。

出典:nombase(海外サイト)ほか

スコッチウイスキーは
ウイスキーボトルに年数表記をする場合、
ブレンドに使用した原酒のうち
「最も若い原酒の年数を表記しなければならない」

と法律決められています。

例えば、30年熟成の原酒をメインに使ったとしても、
ほんの少しでも3年熟成の原酒が混ざれば、
そのウイスキーは「3年」と表記しなければなりません。

古い原酒をどれだけ混ぜていても
具体的な年数や構成比率を
広告宣伝に使用することは制限されているんですね。

コンパスボックスの創業者ジョン・グレイザー氏は
「この法律は時代遅れで消費者のためになっていない」
と反発し、法律改正を求める
「透明性(Transparency)キャンペーン」を立ち上げ、
多くのウイスキーファンからの支持を集めています。


2026年現在、
法律そのものを変えるには英国や欧州の広範な合意が必要なため、
条文の変更は行われていませんが、

「ボトルのQRコードから消費者自身が情報にアクセスする」
「メーカーへの個別問い合わせ」

などが合法の範囲として落とし所になっています。

本商品は、
「最も若い原酒の年数を表示する」というルールを逆手に取り、
「すべての原酒を10年熟成で揃える」ことで法の網をかいくぐり、
構成原酒比率の完全公開を実現しています。

「消費者に誠実でありたい」という
コンパスボックス社の執念を感じる一本ですね。

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