あるじが気になった最近のウイスキーニュース vol.16

ウイスキー

アイリッシュウイスキー、製造ルール見直しに向けた協議をスタート

概要:
アイルランド政府は6月26日、
アイリッシュウイスキーのブランド保護(地理的表示保護=GI)や
品質維持を目的とした製造ルールの見直しに向けて、10週間にわたる公開協議を開始。
これに伴い、アイリッシュウイスキー協会(IWA)が、
伝統の復活と製品の多様化を目指す複数のルール改定案を提出し、注目を集めている。

IWAが提案した主な変更点は以下の5つ

「その他の穀物」の使用枠を30%へ拡大
アイリッシュウイスキー伝統のポットスチルウイスキーにおいて、
大麦以外の穀物の配合上限を現行の5%から30%へ引き上げる。
これは19〜20世紀の伝統的なレシピに基づく歴史的遺産を反映させるため。

穀物の種類を限定して伝統を保護
現在指定がない「その他の穀物」を
歴史的に使われていた「ライ麦、小麦、オーツ麦」に限定する。

グレーン・ウイスキーのモルト上限を引き上げ
モルト(大麦麦芽)の使用上限を30%から40%へ引き上げ、
未乾燥モルトの活用といったエネルギー効率の良い製法を可能にする。

オーク樽以外の木製樽を解禁
熟成樽の材質をオーク材に限定せず「すべての木製樽」を認めることで、
スコッチなど他のウイスキーとの差別化を図る。

「ピート(泥炭)不使用」の文言を削除
ポットスチル製法の定義から「非ピーテッド」という言葉を削除。
歴史的にもピートが使われていた証拠があり、
現在の市場実態にも合わせることで曖昧さをなくす。

出典:The Spirits Business(海外サイト)


「キルオーウェン」や「カネマラ」など
市場にはもうすでに
今回、IWAが提案した変更点に抵触するアイリッシュウイスキーは存在しています。
ではなぜ今になってルールを見直すのか?


おそらく「グレーゾーン」をなくし、
これらのウイスキーを正式に承認して
GI(地理的表示保護)の力でブランド価値をさらに高めることが目的ではないでしょうか?


「GI(地理的表示保護)」はフランスの「シャンパン」やメキシコの「テキーラ」のように、
国際的に保護されるブランドの証です。
グレーゾーンにいたウイスキーたちがGIの枠内に正式に組み込まれることで、
「アイルランド政府と業界が認めた商品」という強力な付加価値がつき、
世界中でより高く評価されやすくなることが予想されます。

あとは「スコッチとの違い」の明確化かな。
木製樽の自由度や独自の配合比率をGIの公式ルールとして明記することで、
「アイリッシュならではの個性」をアピールしたいのではないでしょうか?
もしかしたら「アイリッシュウイスキー=軽くて飲みやすい」というイメージを
払拭したいのかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました